office2013 自動ふりがな機能のよみの一部(カブシキカイシャ)を省くには
Accessには、[自動ふりがな]という便利な機能があります。
便利なので、よく使用するのですが、ふりがなフィールドには、[カブシキカイシャ]というふりがなは入力したくないと思うことがあります。
ふりがなフィールドの昇順に並べ替えしたい時に、会社名の五十音順に並ばないので[カブシキカイシャ]を省くこともあります。
この[カブシキカイシャ]を自動的に省く方法です。
参考ここでは、[ドキュメントウィンドウオプション]で[ウィンドウを重ねて表示する]を選択しています。[ウィンドウを重ねて表示する]の設定をしていると、フォームビューではウィンドウの大きさを設定した大きさのまま表示することができます。
テーブルの作成
下のようなテーブル[T_会社一覧]があります。
デザインビューです。
[会社名]のふりがなを[よみ]フィールドに入力します。
"office2013 2021811-736-1"
ふりがなウィザードの表示
[会社名]フィールドのフィールドプロパティにある[ふりがな]のビルドボタン[…]をクリックします。
"office2013 2021811-736-2"
[ふりがなウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
[ふりがなの入力先]で[既存のフィールドを使用する]を選択して▼をクリックして、[よみ]を選択します。
[ふりがなの文字種]は、ここでは[全角カタカナ]を選択します。
▼ボタンをクリックして選択肢の中から選択してください。
参考選択肢には[全角カタカナ]以外に[全角ひらがな]と[半角カタカナ]があります。
[完了]ボタンをクリックします。
"office2013 2021811-736-3"
フォームの作成
作成したテーブル[T_会社一覧]を基に単票フォームを作成します。
[会社名]を入力すると、[よみ]にふりがなが全角カタカナで自動的に表示されます。
"office2013 2021811-736-4"
このフォームに少し手を加えます。
テキストボックス[会社名]の更新後処理で設定
フォームデザインビューで開きます。
テキストボックス[会社名]のプロパティを表示します。
プロパティは[F4]キーを押すと、表示できます。
"office2013 2021811-736-5"
テキストボックス[会社名]の[イベント]タブの[更新後処理]のビルドボタン[…]をクリックします。
"office2013 2021811-736-6"
[ビルダーの選択]ウィンドウから[コードビルダー]を選択します。
"office2013 2021811-736-7"
以下のように入力して、閉じます。
よみ = Replace(よみ, "カブシキカイシャ", "")
"office2013 2021811-736-8"
プロパティの[更新後処理]には、以下のように[イベントプロシージャ]と表示されます。
"office2013 2021811-736-9"
フォームビューに切り替えて確認
フォームビューに切り替えて、会社名を入力すると、[よみ]には[カブシキカイシャ]が非表示になったふりがなが表示されます。
"office2013 2021811-736-10"
参考デザインビューからフォームビューへ切り替えるショートカットキーは、[F5]キーです。
これも知っておくと、ちょっと便利ですね。
"office2013 2021811-736-11"
注意もし、動作がおかしい場合は、IMEの問題かもしれません。(2021/05/26 追記)
Windows10 バージョン2004で新しい日本語IMEが登場しました。
新しい日本語IMEでは、正常に動作しないことがあります。
以下のような変換になります。
"office2013 2021811-736-12"
Access2013、Access2016、Access2019でも同じです。
[ふりがなウィザード]を使用すると、起きるトラブルです。
新日本語IMEでは「ふりがなウィザード」が正常に動作しない
従来の日本語IMEに戻すと正常になります。
以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用するには
使用中のIMEが新しいIMEか、従来のIMEかは、タスクバーのIMEで右クリックすると分かりやすいと思います。
左がWindows10 バージョン2004で右クリックした新しい日本語IMEです。
右がWindows10 バージョン1909のIMEで右クリックしたものです。
"office2013 2021811-736-13"