PPT 図形の中のメイリオを上下中央配置する方法
それではこれまでの話を踏まえた上で、メイリオを図形の中に上下中央配置する際、具体的にどうしていくか解説します。当サイトでは、次の2ステップで調整を進めることをおすすめします。
STEP.1 自然な行間を設定する
まずはテキストが読みやすい自然な行間を設定し、テキストがうまく上下中央に収まらないか試してみてください。メイリオは上寄りに表示されるフォントであり、かつパワーポイントで行間を開けるとテキストは下方に寄る動作を行います。つまり行間の上方スペースを使って、メイリオの下方スペースを相殺するアプローチです。
行間:1.3倍/上下の余白共に0.5cmの例
"PPT-2021-5-6 238-1"
なお、テキストの行間調整は、ホームタブの下記アイコンをクリックして「行間のオプション」を選択、「段落ダイアログボックス」を表示し、「行間」セクションから行えます。
段落ダイアログボックスの開き方(ホームタブ)
"PPT-2021-5-6 238-2"
段落ダイアログボックス
"PPT-2021-5-6 238-3"
ただし、行間だけですべてのケースに対応することは難しいでしょう。というのも、あくまで行間は行と行の間隔を整えるための機能であり、上下中央配置のための機能ではないからです。そこで、これだけでうまく調整しきれなかった場合の作戦が、STEP.2になります。
STEP.2 図形の上下の余白に差をつける
メイリオが上方に寄るのであれば、これを配置している図形の「上余白」をそのぶん広げて相殺してしまう、というのがSTEP.2です。
以下のサンプルでは、行間設定はそのままに、図形の上余白をわずかに多めにとることでメイリオの上下中央配置を実現しています。少し面倒かもしれませんが、この方法ならどんなときでも、メイリオをきっちりと図形の中央部に揃えることができます。
行間:1.1倍/上余白:0.5 cm/下余白:0.4 cmの例
"PPT-2021-5-6 238-4"
設定もむずかしくはありません。対象要素を選択した状態で右クリック、「図形の書式設定」作業ウィンドウを表示し、テキストボックスの「上余白/下余白」に任意の値を入力するだけです。この例では、上余白を下余白よりも0.1cm大きい値を設定しています。
図形の書式設定作業ウィンドウ
"PPT-2021-5-6 238-5"