【Office 2016】PowerPoint や Excel で「日本語用のフォント」が表示されない
Office 365 Solo を使っています。PowerPoint 2016 で「フォントのプロパティ」を開くと、「日本語用のフォント」欄が空欄になっています。下矢印ボタンを押しても何も表示されません。「英数字用のフォント」は、表示されます。こんな場合、どうするといいのでしょう?
我が家の環境でも確認できました。次のようにすると現象を確認できます。
PowerPoint を起動し、「ホーム」タブの「フォント」右下にあるボタンを押します。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-1"
「フォント」のダイアログボックスが「フォント」タブで開きます。「日本語用のフォント」欄が空白です。右端の下向き矢印を押してみても何も表示されません。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-2"
「英数字用のフォント」欄は、右端の下向き矢印を押すと下記のように表示されます。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-3"
この現象は、新機能が使える Office Premium や Office 365 Solo、そして、法人用の Office 365 ProPlus の「バージョン 1708 (ビルド 8431.2079 クイック実行)」と Windows 10 S の 「バージョン 1708 (ビルド 8431.2094 Windows ストア)」で確認できました。
Office Premium のバージョン情報 「バージョン 1708 (ビルド 8431.2079 クイック実行)」
"【Office 2016】-2021-6-4 131-4"
また、Excel では、テキストボックスを挿入した際にも、同じ現象を確認できました。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-5"
ただし、Word では、起こりません。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-6"
そして、そのひとつ前の、「バージョン 1707 (ビルド 8326.2107)」に戻してみたところ、ちゃんと表示されるようになりました。
そのひとつ前の、「バージョン 1707 (ビルド 8326.2107)」に戻してみた
正常な表示の「フォント」ダイアログボックス
"【Office 2016】-2021-6-4 131-7"
また、Office Insider 版 Ver.1710(Build8613.1000) では、現象を確認できなかったとのことです。
これは、機能更新プログラムによる現象だと思われます。修正された機能更新プログラムが配信されるまでしばらく待つか、次のようにして現象が起きないバージョンまで戻します。
参考:以前のバージョンの Office 2013 または Office 2016 クイック実行に戻す方法
Office 2016 バージョン 1708 以降で日本語の VBA モジュール名を含むファイルを開くとエラー – Japan Office Developer Support Blog より
起動しているOffice製品を閉じます。
「コマンドプロンプト」を起動します。
※Windows キー + R キーを押下し、「ファイル名を指定して実行」に cmd と入力して [OK] をクリックするといいでしょう。
「ユーザーアカウント制御」が開いたら、「はい」を押します。【Office 2016】
起動したコマンドプロンプトに次のコマンドをコピーして、Ctrl+Vで貼り付けます。
"%programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun\officec2rclient.exe" /update user updatetoversion=16.0.8326.2107
Enter キーを押します。
指定したバージョンに戻る Office の更新プログラムのダウンロードとインストールが始まりますのでしばらく待ちます。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-8"
更新プログラムのインストール画面が消えたら、完了です。コマンドプロンプトを「×」ボタンで閉じます。
しばらく自動更新を止めておきましょう。「ファイル」-「アカウント」と開いて、右側に表示される「製品情報」の下の「Office 更新プログラム」にある「更新オプション」ボタンを押します。表示されたメニューから「更新を無効にする」を選択。【Office 2016】
「更新オプション」ボタンを押したところ
"【Office 2016】-2021-6-4 131-9"
「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」を押します。これで、「Office 更新プログラム」が「この製品は更新されません」の表示に変わります。
"【Office 2016】-2021-6-4 131-10"
1ヶ月ほどをめどに止めておきます。次の機能更新に期待しましょう。